ゴジラマイナスゼロを観てきました。
一言で言うと、個人的には前作マイナスワンより観やすくて面白かったです。
正直、前作は前半パートの人間ドラマが長くてしんどかったですが、今作は典子のゴジラ化や家族の今後について重大な決断を決める事がほとんどなので、それほどノイズには感じませんでした。
タイトルはゴジラですが、ぶっちゃけギドラがずっと主役で最初から最後までギドラが中心の物語。開始して10秒ほどでいきなり出てきたのには笑いましたw「あの世界にどうやってキングギドラを出すんだろう?」なんて直前までずっと考えていましたが、始まったらもう居るんですもんw隕石が落ちてそれで出現って…。名前もあっさり決まってキメラ(キマイラ)とヒドラの名前からギドラとか。もう居るなら仕方ない、視聴する側はそれで受け入れるしかないです。ゴジラよりも更に凶暴で凶悪でずっと怖かったです。第一形態はミラボレアスに似ていて日本の風景なのにファンタジーに出てくるようなドラゴンが飛んでいる光景はとても不思議に映って面白かったです。キングギドラに進化した後の重力光線もやってる事えぐくて良い絶望シーンでした。
以下、登場人物についての感想です。
敷島浩一…ようやく幸せになったと思ったらゴジラにギドラに最後はGHQに追われる身となってしまった世界一不幸な男。そろそろこのカルマから解かれて欲しいです。典子を抱いてやれ。
大石典子…ゆっくりとはいえ右目の瞳は完全に金色に、鎖骨に背ビレが生えてきたりとゴジラ化が進んでいるので先は長くなさそう。前作同様一人で決めて突っ走っちゃうのは変わらず。何とか救われて欲しいけど無理だろうなぁ…。もはやビオランテになって貰うしか…
明子…明子がうるさいという意見もチラホラ聞きましたが、僕には甥っ子が居て、小さい子供はああいうもんだという事を理解しているので、子役さんは凄いと思いました。最後の「いってらっしゃい」のくだりは涙が出ました。そりゃそうだよ、あそこで置いていかれたら今生の別れになってしまいかねないもん。
秋津清治&水島四郎…出番少なかったです。「明子ひとりぼっちにしたら許さねぇからな!」のスタンスは変わらず。
野田健治…前作では頼りないキャラでしたが、今作では口先だけの贖罪ではなくちゃんと最後までやり切って犠牲になったので報われた(良かった)キャラだと思います。
太田澄子…敷島家に振り回されっぱなしですが、何だかんだで良き理解者。欲を言えば捨て子のガキにビンタして欲しかった。まあ捨て子のクソガキも可哀想ですけども…。
堀田辰雄…2度も死亡フラグをへし折った艦長。タフ過ぎてゴジラ細胞入ってるんじゃないかと疑うレベル。
青山眞琴…仕事出来キャラで良かったです。野田の死後も即座に冷静な判断を下し、ちゃんと引き継いで戦果を挙げている、超有能。シン・ウルトラマンにバディとして認められるのも納得です。
ウルトラマンで思い出しましたが、庵野秀明さんが新潟行きの列車に普通に乗ってて笑いましたw
村上寛治…裏切るかな?裏切るかな?と思わせておいて最後は人の心が勝って良かったと思います。それにしてもアメリカにゴジラ送り込んで大勢死なせたかったとかいくら家族の復讐のためとはいえジョーカー思考のとんでもない爺。映画公開前はギドラをこの人が作ったと思っていましたが、ただ運悪く遭遇しただけでした。
緒方医師…よくもまあ患者の個人情報をぺらぺらぺらぺらと話してこの野郎!って感じでした。
ここからは感想です。
観ていてずっと「何がマイナスゼロだよ、マイナス4くらい悪化してるじゃないか!」と敷島家視点で僕は見入っていました。
個人的には原爆の悲惨さと人類の功罪がゴジラを通して上手く描かれてるなと思いました。
そこまでグロい描写はありませんが、それでも家族を失う辛さや敷島家の未来は決して明るいとは言い切れないので、手放しで喜べないけどジェットコースターに乗ったような作品で楽しめました。とくに怪獣同士の戦いは熱かったです。ゴジラが尻尾のヒレをナイフのように出してギドラの頭を切断した時は「おおっ!」って盛り上がりました。ギドラのゴジラ化もオルガみたいで良かったと思います。
ただ、終盤に入りゴジラが溜めに溜めてやっとギドラと対面したのに、戦ったらあっさりダウンして伸びていたのはちょっとビックリでした。ギドラに手を食いちぎられて生やすシーンはカッコ良かったです。あと、前作のクライマックスでも流れた『Resolution(曲)』がかかるとやっぱり盛り上がりますね。ゴジラの二段熱戦も痺れました。きっと3作目があったら赤い熱戦か紫を吐くだろうと期待しちゃいます。
気になった点がいくつかあります。銀座が全然復興してなくて2年間あのままなのが気になりました。放射能汚染?だからかとも思うけど、それだったらみんながあの場所で準備して防護服も着ずに行動するのも…。キングギドラの爆散についてもっと喜ぶシーンがあるかと思いきや、驚くほどあっさり次に進んでしまったのでそこがちょっと気になりました。あとは敷島のバイクシーンが何かCGに違和感ありました。
今作唯一の不満点はゴジラの出番が少なすぎる事でした。妄想でアメリカに上陸してオーマイキー、トレーラーで流れた船と飛行機のシーン、最終決戦と合計で10分も出てなかった気がします。
僕は前作より圧倒的に楽しめましたし、良かったと思いますが、アメリカだと賛否が分かれる作品だと思います。やっぱりアメリカからしたら目を逸らしたい描写が多々ありますから。何よりこの内容を堂々と試写会で流した山崎監督の度胸は凄いなと思いました。
ここまで来ると続編が観たくなります。例えハッピーエンドじゃなくても、面白くなかったとしても、それでも敷島家を最後まで見届けたいです。
ちなみに入場特典のフィギュアは赤でした。青が欲しかったですがラストバトルで熱戦吐きまくって体が所々バーニングゴジラっぽくなってたりしたので赤も良かったなと納得してます。


コメント